プロローグ
ド・モルガンの法則
ド・モルガンの法則は以下の二つです。
\(\overline{A \cup B}=\overline{A} \cap \overline{B}\)
ベン図に当てはめる
これらは主にベン図を用いて検証してみるのが分かりやすいでしょう。
\(\overline{A \cap B}=\overline{A} \cup \overline{B}\)の検証
左辺
まずは\(\overline{A \cap B}\)をベン図で表したいと思います。
\(A \cap B\)が共通範囲を表すため、下図の様になります。
\(\overline{A \cap B}\)は、その補集合、つまりカバーする範囲を反転させるため、色塗りと白抜きの部分を入れ替えます。
この紫の範囲が\(\overline{A \cap B}\)の示す範囲になります。
右辺
次に\(\overline{A} \cup \overline{B}\)を示したいと思います。
\(\overline{A}\)と\(\overline{B}\)をそれぞれ図示してから\(\cup\)により和を求めたいので、まずは各補集合を図示します。
\(\overline{A}\)は
\(\overline{B}\)は
がそれぞれ示す範囲になります。
最後に和集合でそれぞれが示す範囲を足すと
となります。
このことから、両辺の範囲が一致することが分かりますね。
\(\overline{A \cup B}=\overline{A} \cap \overline{B}\)の検証
左辺
まずは\(\overline{A \cup B}\)を求めるために、\(A \cup B\)の範囲を図示ます。
その範囲を反転させることで、次のような範囲が得られます。
こちらが左辺の範囲になります。
右辺
\(\overline{A}\)と\(\overline{B}\)は一つ目の式の検証でも図示したとおり、
\(\overline{A}\)は
\(\overline{B}\)は
となります。
今度は\( \cap \)による積集合なので、共通する範囲のみを抜き出します。すると、次のような範囲になります。
これより、左辺と右辺の範囲が共通することが分かりました。